【AIウケがいい文章ってある?】AIフレンドリーライティングは小手先なのかを考える
こんにちは!ファン・マーケティングでSEO・LLMOコンサルタントをしている西窪です。今までよくいわれてきたSEOライティングのように、LLMOライティングたるものはあるのか、そもそも必要なのか、といった部分でSEO領域に一貫して従事している私が思ったことを書きます。
- SEOコンテンツを作っている方
- 超具体のLLMOを知りたい方
- 社内で使えるSEO・LLMOのtipsを探している方
AIは頭がいいからライティングに工夫は不要?
これまでいわれてきたSEOライティング(いわゆるSEOコンテンツを書くときのお作法)ってこんなものがあったと思います。
- メインKWは左詰め
- 共起語・関連KWをたくさん使う
- 一文を長くし過ぎない
- 代名詞の取り扱いは慎重に
となると、AIにとって最適なライティング方法もあるのではないか、と疑問に思いますよね。結論、私はあると考えます。まだまだ仮説検証を繰り返していますが、やはりライティングを意識しているのとしていないのでは、順位も引用率も全然違います。
そしてこの「AIにとって優しい・ウケがいいライティング方法」を、私たちは社内でAIフレンドリーライティングと呼んでいます。
マーケティング会社さんのSNSをのぞいてみると、「小手先なAIライティングは意味がない」「AIは文脈に強いから、そんなテクニック必要ない」といった声も思いのほか上がっていてびっくりしました。
生成AIはどんな文章が好きなのか
じゃあどんな書き方だとAIウケがいいの?という話ですが、arXivで面白い論文を見つけました↓
The Viability of Crowdsourcing for RAG Evaluation
(SIGIRという情報検索分野のトップ会議でも発表された、ドイツの研究機関に所属する著者陣による論文です。)
すごく簡単にいうと、AIが情報をあさる→情報をもとに回答を生成するというRAGの仕組みを人間にもやってもらった研究です。 「人間がAI Overviewsになってみた」って感じでしょうか。人間とAIでそれぞれ出された回答、どっちがよかったかなどを検証しています。AIにも翻訳を手伝ってもらいましたが、以下概要です。
【どんな検証?】
- 34人の作業者に、資料を見ながら250字程度の回答を書いてもらう(AIにも同じ条件で書かせて比較)
- 420人の作業者に、2つの回答を見比べて「どっちが良いか」を7項目で判定してもらう
- その判定データが信頼できるか、AI自身に判定させたらどうなるか、BLEUなどの機械的スコアで測れるか、も追加検証
【結果】
比較対象 | 文章の読みやすさ・難易度 |
|---|---|
人間が引用したソースの文章 | 読みやすい(高校生レベル) |
人間が書いた回答文 | 読みやすい(高校生レベル) |
AIが引用したソースの文章 | 読みやすい(高校生レベル) |
AIが書いた回答文 | やや読みにくい(大学生レベル) |
つまり、「AIが好んで引用する文章の難易度」と「AIが自分で書きたがる文章の難易度」は必ずしも一致しないということですね。AIみたいな頭のよさそうな書き方を真似ればいいわけではなく、AIが引用しやすい素材(読みやすい高校生レベルの文章)を用意する方が理にかなっている、という示唆にもなります。(今回の対象はGPT-4oだけだったので、ClaudeやGeminiでも検証してみてほしい!)
AIフレンドリーライティング、さまざまなアプローチができそうです。
自分の言葉で伝える。これもAIフレンドリーライティング

我らの情報メディアサイト「ファンマーケlab」で引用されている診断が流行る理由という記事を改めて見てみました。

コンテンツ制作方針に「専門用語は極力使わない」「自分の言葉で分かりやすく説明する」というルールがあるので、そういった意味でいえば「圧縮して密度の高い情報としてAIが再出力したくなる情報ソース」になれているのかもしれませんね。
【再定義】AIフレンドリーライティングは小手先ではない
「SEOライティングやAIライティングは、対ユーザーではなく検索エンジンやAIへの最適化だから、本質的ではないし小手先」といった意見について、私は否定的です。なぜなら「検索エンジン(クローラー)もAIも、最終的にはユーザーによい情報を届けること」が使命だから。
メインKWは左詰め、代名詞はできるだけ使わない、一文は簡潔に、といったSEOライティング、無視したらこうなります。↓
【SEOライティング無視な文章】
ポリフェノールや食物繊維、カリウムなどのさまざまな栄養素が豊富に含まれており、これらによって生活習慣病予防だけでなく整腸作用などの健康効果が期待できるのが赤い果物であるリンゴです。
【SEOライティング要素含む文章】
リンゴとは赤い果物のことです。ポリフェノールや食物繊維、カリウムなどの栄養素が豊富に含まれており、生活習慣病予防や整腸作用などの健康効果が期待できます。
どうでしょう。パッセージランキング(一文単位の評価)が重視されているAI時代こそ、大事だと思います。実際にタイトルの語順を変えるだけで順位は上がるし、KWを使わない記事はまだまだ評価されない印象です。そもそもAIやエンジンに評価されなかったら、ユーザーに自分たちの情報を届けることができませんからね。
今後もSEO・LLMOライティングを駆使しながら、人はもちろん、AIもクローラーにも分かりやすくためになる情報をお届けしたいです。私たちファン・マーケティングのLLMO対策には、このようなライティング対策も含まれているので、記事コンテンツでお悩みの企業様がいればぜひご相談ください!