漫画マーケティングとは?効果やマンガコンテンツの制作手順まで徹底解説
漫画マーケティングは、読者に商品やサービスの内容を伝えたり、印象を残したりするのに効果的で、Webマーケティングのなかでも多く活用される手法です。今回は、漫画マーケティングのメリットや事例、制作手順について、「企業のファン育成」に向けたクリエイティブ制作を手がける株式会社ファン・マーケティングが解説します。
漫画マーケティングとは?
漫画マーケティングとは、マンガを用いて商品・サービスの認知や理解を広げたり、購入を促したりするマーケティング手法です。ターゲットのペルソナやコンバージョン(CV)までのフローを具体的に定め、それに合ったマンガコンテンツを制作します。
コンテンツとは、直訳すると「内容」や「中身」という意味を持ち、一般的に「価値のある情報」として幅広い意味で使われます。たとえばエンタメ業界でのコンテンツとは、テレビやゲーム、音楽などに用いられるテレビ番組や曲といった創作物のことです。一方Web業界でのコンテンツは、ブログやオウンドメディアに掲載されている記事や、SNSの投稿、メルマガなどです。
つまり、漫画マーケティングにおけるマンガコンテンツとは、商品やサービスに関する価値のある情報を含んだマンガのことで、近年では、Webマーケティングのなかでも多く活用されています。
この記事では、マンガコンテンツサービスを手がける株式会社ファン・マーケティングが漫画マーケティングの効果や活用事例、マンガコンテンツ作成の流れまで分かりやすく解説します。
漫画マーケティングを活用する効果・メリット
漫画マーケティングには、強い訴求力があるといえます。その根拠となる効果やメリットは以下の4つが挙げられます。
- 潜在顧客まで広くリーチできる
- 共感を得られやすい
- サービスや商品の内容を伝えやすい
- 印象に残しやすい
上記について、1つずつ詳しく見ていきましょう。
潜在顧客まで広くリーチできる
マンガコンテンツにはインパクトがあり、目に入りやすく、見た人がつい読んでしまうという性質があります。そのため、まだサービスについて知らない潜在的な顧客にまで幅広くアプローチすることが可能です。近年では、InstagramやX(旧Twitter)、YouTubeなどで漫画マーケティングが用いられる機会が増え、生活のなかでも身近なコンテンツとなっています。
共感を得られやすい
マンガコンテンツの内容に対する共感を得られやすいことも、漫画マーケティングをするメリットの1つです。ターゲットとするユーザーに寄せたマンガキャラクターを設定することで、ユーザーは自然とキャラクターの状況を自分と重ね合わせることができます。これらの疑似体験で生じた共感といった感情は、商品やサービスについての理解を深められるだけでなく、「商品を買ってみたい」「サービスを利用してみたい」と思わせることができ、購買意欲の向上にもつながるのです。
サービスや商品の内容を伝えやすい
漫画マーケティングを用いることで、サービスや商品の内容を伝えやすくなります。サービスや商品をアピールする際、テキストだけでは伝えにくいこともイラストを一緒に用いることで全体のイメージや内容が伝わりやすくなり、理解までの時間を短縮できるといったメリットがあります。マンガという物語であるからこそ、起承転結やストーリーで深く理解してもらうことができ、イメージが湧きやすくなるでしょう。
印象に残しやすい
マンガコンテンツはストーリー形式であることから、内容が頭に入りやすいといえます。また、マンガは、文章とイラストで構成されており、論理的思考や言語を処理する左脳と図形の認識をする右脳が共に働くため、記憶として定着しやすくなります。
漫画マーケティングの活用事例3選!
ここからは、実際に漫画マーケティングを活用している例を見ていきましょう。今回は、3つの事例をもとに、漫画マーケティングがどのように行われているかを紹介します。
進研ゼミ中学講座(株式会社ベネッセコーポレーション)
初めに紹介する活用事例は、進研ゼミの漫画広告です。このマンガコンテンツは、小中学生の子どもがいる世帯に郵送され、教育に関する事業や、サービスの役立て方を認知してもらうことで講座の入会を促しています。
進研ゼミのマンガコンテンツは最初に問題提起をし、読者にとって現実に近いキャラクター、ストーリーを設定しているのが特徴です。ターゲットとなる読者は、主人公に感情移入しながら問題解決までを疑似体験できるため、講座入会への温度感を高めやすいといえるでしょう。
現在は、紙のDMだけでなく、Web上でのマンガも誕生しています。Webマンガでは、読み進めていくなかで場面ごとに性別や部活動などの選択項目が表示され、ユーザー自身がそれらを選択することで、一人ひとりに合わせたオリジナルのストーリーが完成していきます。そうすることで、ターゲットと主人公の状況がより近いものとなり、さらに自分事として捉えてもらえるようになるのです。
出典:https://chu.benesse.co.jp/lp/manga_maker/
MoneyForward お金の相談(株式会社マネーフォワード)
次に紹介するのは、マネーフォワードの事例です。マネーフォワードは、個人や企業のお金に関する問題を解決するためのサービスを提供しています。お金に関する課題と聞くと、難しい、堅苦しいなどの印象がありますが、マンガを用いることでサービス内容を分かりやすく伝えることが可能です。
マンガは、マネーフォワードのサービスを利用することで、登場人物の抱える悩みが解決していくストーリーになっています。冒頭で悩みを訴求し、ターゲットからの共感を得ることでサービスを利用した際のイメージも湧きやすく、CVへの温度感を高められるのです。
新卒採用サイト(Sky株式会社)
最後に紹介するのは、ソフトウェアやシステムの開発を手がけるSky株式会社の事例です。Sky株式会社では、自社のオウンドメディアの中で新卒採用を目的としたマンガ連載をしており、事業内容をはじめ、社内で活躍する女性社員の様子や、社員が入社を決めた理由などをマンガで解説しています。漫画化することで、言葉のみでは伝わりにくいことを理解してもらえるだけでなく、ターゲットである学生に対し柔らかい印象を与え、興味を引かせるように工夫しているのです。
漫画マーケティングを活用する注意点
ここまで、漫画マーケティングを用いるメリットや実際の活用例を紹介してきました。しかし、漫画マーケティングを活用する際には、以下のような注意点もあります。
- 専門的な技術・知識が必要
- 制作に手間がかかる
- 目的によってはマンガ以外のコンテンツも必要
ですが、これらには解決策もあるため、しっかりと押さえて漫画マーケティングの活用に役立てましょう。ここからはそれぞれの注意点を詳しく解説していきます。
専門的な技術・知識が必要
漫画マーケティングを行うには、専門的な技術や知識が必要です。というのも、ただマンガを作ればよいというわけではなく、商品やサービスの認知・理解、購入といった目的を達成できるようなものにする必要があります。つまり、漫画マーケティングを実行するには、マンガ制作の知識や技術とマーケティング力の両方が必要であり、経験がないとなかなか難しいかもしれません。必要であれば、チームで役割を分担するとよいでしょう。
マンガコンテンツを内製することが困難な場合は、マーケティング知識を持つ制作会社に代行を依頼することがおすすめです。株式会社ファン・マーケティングでは、漫画マーケティングの代行を承っています。ぜひお問い合わせください。
制作に手間がかかる
マンガコンテンツの制作には、手間がかかり多くのリソースが必要になります。これは、ストーリーの企画、構成からイラストの作成までさまざまな工程があり、それぞれに応じた能力を持つ人がいなくてはならないためです。
また、図案といった制作に要する工程が多いため、ほかのコンテンツと比べて時間がかかります。さらに、漫画マーケティングは比較的自由度が高い一方で、方向性やターゲットを明確に定めずに進めてしまうと、理想とするコンテンツを作れない場合があるのです。
しかし、漫画マーケティングの制作を行っている代理店に依頼すれば、企画から出稿まで一貫して行ってもらえます。株式会社ファン・マーケティングでは、プロのマーケターがマンガコンテンツの企画を行い、マンガ家をアテンドして制作を進めるため質の高いコンテンツを提供できます。
目的によってはマンガ以外の施策も必要
サービスや商品を購入や問い合わせにつなげやすくするためには、マンガコンテンツと併せて別の施策を検討する必要があります。多くの場合、マンガコンテンツ自体に集客力はないため、Web広告やサイト内導線、メルマガといった施策でマンガコンテンツにユーザーを集めることが必要です。
また、マンガコンテンツはあくまで商品やサービスを認知してもらったり、理解を深めて購買意欲を高めたりする役割であり、購入や問い合わせの決め手としては足りない場面が多くあります。そのため、LPにつなげる、キャンペーンを企画するなどの施策が必要なケースもあります。「作ったはいいけど見てもらえない」、「購入につながらない」といったことにならないためには、マンガコンテンツとかけ合わせたほかの施策も検討する必要があることに注意しましょう。
株式会社ファン・マーケティングでは、マンガコンテンツはもちろん、Web広告やコンテンツSEO、メルマガといった集客施策から、LP制作によるCV獲得まで、貴社のマーケティングを包括的にご支援することができます。ぜひお気軽にお問い合わせください。
マンガコンテンツ制作の流れ
ここからは、マンガコンテンツを制作する際の流れを見ていきましょう。株式会社ファン・マーケティングで実際に行っている手順は以下の通りです。
- 企画内容と方向性の決定
- イラストのテイストの決定とシナリオ作成
- 下書きの作成
- 清書
- マンガコンテンツの運用
1つずつの工程を詳しく解説します。
1.企画内容と方向性の決定
まず、事前に打ち合わせした内容をもとに、どのようなストーリー・登場キャラクターを用いるかなど、企画案の提案を受け、マンガの方向性を決めます。ここでは、サービスや商品をターゲットにどのように伝えるかが大切です。自社としてアピールしたい内容が伝えられる企画になっているか、自社のブランドイメージに合ったキャラクターになっているかなどを確認しましょう。必要に応じて企画の修正を繰り返し、方向性を決定していきます。
2.イラストのテイストの決定とシナリオ作成
マンガの方向性が決まったら、マンガのテイストを定めます。商品やサービスのイメージ、マンガを読んでもらう目的によって、テイストを柔らかくしたりシンプルにしたりといった工夫をします。
テイストが決まったら、いよいよシナリオ作成です。シナリオとは、マンガのストーリーに沿って登場人物のセリフや行動、周囲の状況を細かく書き表したものです。シナリオの作成は、ターゲットの心理状況や隠れたニーズを把握するため、ターゲットインサイトを意識しながら進めていきます。ターゲットインサイトとは、ターゲットとなる消費者自身も認識できていない、隠れた心理や本質的な欲求を意味します。
3.下書きの作成
シナリオが完成したらマンガの下書きに入りますが、ここからはプロのマンガ家に依頼します。マンガ家は、マンガのテイストによって3、4人の候補を弊社からご提案し、依頼主の合意のうえでそのなかから決定します。
4.清書
マンガ家に、ざっくりとした下書きを作成してもらい、確認ができたら清書に移ります。清書完成後に作り直すことは難しいため、下書きの段階で入念な確認と認識のすり合わせをし、清書に備えることが大切です。
5.マンガコンテンツの運用
マンガコンテンツが完成したら、いよいよ運用の段階です。マンガコンテンツがリリースされたら、効果を測り、場合によっては修正を依頼したり、2話目の制作へ進んだりします。
リリース後はそのままにせず、分析や改善を行い、サービスや商品を購入までつなげるための次の施策を考えましょう。株式会社ファン・マーケティングでは、漫画マーケティング運用後も継続的にサポートします。
漫画マーケティングにかかる費用比較
漫画マーケティングにかかる費用は、依頼先によって大きく異なります。依頼先別の1ページあたりの費用とサービス内容の比較一覧表は以下の通りです。
依頼先 | 株式会社ファン・マーケティング | 広告制作会社 | クラウドソーシング | プロマンガ家 |
---|---|---|---|---|
1ページあたりのマンガ制作費用 | 約16.5万円 | 約10万~20万円 | 約4,000~4万円 | 数十万円 |
サービス内容 | ・マンガコンテンツの制作 ・マンガコンテンツの運用 ・分析・改善 | ・マンガコンテンツの制作 ・マンガコンテンツの運用 | ・マンガコンテンツの制作 | ・マンガ制作 |
強み | ・マーケティングの知識がある ・依頼先を1つにまとめられる ・コンテンツの質が高い ・プランナーがシナリオ作成を担当する ・マンガコンテンツに別の施策をかけ合わせられる | ・マーケティングの知識がある ・依頼先を1つにまとめられる ・コンテンツの質が高い | ・費用を抑えられる ・インターネット上でやり取りを完結できる | ・イラストの質が高い ・マンガ家のファンからの注目を得られる |
それぞれの依頼先の特徴について、詳しく見ていきましょう。
株式会社ファン・マーケティングの特徴
株式会社ファン・マーケティングでは、マーケティング知識とマンガ制作の経験豊富なプランナーが全体を統括します。そのため、マンガとしての質が高いだけでなく、お客さまの課題に沿ったストーリーの作成が可能です。
また株式会社ファン・マーケティングでは、マンガマーケティング以外にも複数の施策をかけ合わせ、購入や問い合わせに向けた効果を高めることができます。上記の金額は1話制作時の金額で、企画費やマンガ家アテンド費、キャラ制作費などが含まれます。2話目以降は、1ページあたり約10万円程度です。まずはお気軽にご相談ください。
広告制作会社の特徴
広告制作会社は、クライアント企業から求められる広告の企画から制作までを担う会社です。企画やシナリオ作成は、広告制作会社が行いますが、マンガ制作は外部のプロマンガ家に依頼することもあるため、質の高いコンテンツ制作が可能です
クラウドソーシングの特徴
クラウドソーシングとは、企業が不特定多数の人に自社の業務を委託する業務形態を指します。近年では、クラウドソーシングを活用して副業をする人も多く、比較的制作者を探しやすいといえるでしょう。しかし、マーケティングを目的としたマンガ制作の経験が少ない場合があったり、連絡が取れなくなるトラブルが発生したりする恐れがあるため注意が必要です。
プロマンガ家の特徴
プロマンガ家は、クオリティの高いマンガを制作してもらえる可能性が高いことがメリットです。その一方で、作成者の選定に時間がかかる、希望のマンガ家に依頼を受けてもらえるとは限らないという注意点もあります。
株式会社ファン・マーケティングによる漫画マーケティング
ここからは、株式会社ファン・マーケティングに漫画マーケティングを依頼する魅力や発注までの流れを分かりやすく説明します。まずは、株式会社ファン・マーケティングで制作するマンガコンテンツの強みを見ていきましょう。
2つの強み
株式会社ファン・マーケティングで制作するマンガコンテンツには、大きく以下の2つの強みがあります。
- マーケティング知識を持つプランナーがシナリオを作成する
- 漫画コンテンツ施策以外の施策をかけ合わせられる
株式会社ファン・マーケティングでは、マーケティングに対する知識を持つ、経験・実績ともに豊富なプランナーがシナリオ作成まで担当します。そしてシナリオ作成後、プロのマンガ家にマンガ制作を依頼するため、全体を通して上質なマンガコンテンツを提供することが可能です。
また、株式会社ファン・マーケティングではマンガコンテンツ以外に幅広い戦略をご提案できるため、複数のマーケティング施策をかけ合わせて効果を最大化できます。たとえば以下の通りです。
- マンガの下にSEO対策をした文章を入れることで、マンガコンテンツ自体に集客力を持たせる
- マンガコンテンツをWeb広告で出稿し、集客を促す
- メルマガでマンガコンテンツを送り、既存会員の認知を得る
- マンガコンテンツとLPの導線を設計し、購入を促進する
株式会社ファン・マーケティングに制作依頼する際の3ステップ!
次に、実際に株式会社ファン・マーケティングにマンガコンテンツの制作を依頼する際の手順を紹介します。大きく3つに分かれているステップを順に見ていきましょう。
1.問い合わせ
自社に漫画マーケティングを取り入れたい、まずは話を聞いてみたいという方は以下の画面よりお問い合わせください。この段階では、「マンガコンテンツに興味があり問い合わせをした」程度の内容で問題ありません。
2.電話でヒアリング
次に、Webでの問い合わせをもとに、電話でヒアリングをさせていただきます。ここでのヒアリング内容は、検討度合い、希望のスケジュール感、予算感などです。
3.複数回の打ち合わせ
まずはお打ち合わせをさせていただき、貴社の状況やマンガコンテンツの目的などをヒアリングします。
目安として3回目の打ち合わせ時に本提案をさせていただきます。主なヒアリング内容は以下の通りです。
- 漫画マーケティングのターゲット
- マンガコンテンツで紹介するサービスの内容
- 漫画マーケティングの目的
- マンガの利用用途
- スケジュール
打ち合わせを終え、ご依頼が決定した場合、本格的にマンガの制作に入ります。
漫画マーケティングを活用するならファン・マーケティングにお任せ!
ここまで、漫画マーケティングの効果や活用事例、制作から運用間での流れについてお伝えしてきました。マンガコンテンツを用いることで、訴求力を高めることができますが、専門的な知識が必要であったり、制作に手間がかかったりするなど注意すべきこともあります。
株式会社ファン・マーケティングであれば、マンガコンテンツの企画、制作から運用、その後の分析まで一貫したご支援が可能です。お客さまからのヒアリング内容をもとに、企業に多くの「ファン」を作れるようなマンガコンテンツを制作します。マンガコンテンツの運用後も、メールマーケティングや診断コンテンツなどさまざまなコンテンツを活用して、お客さまのファン育成を継続的にサポートすることも可能です。ぜひお気軽にご相談ください!