今の時代は診断ブーム？流行る理由3つと活用事例
性格診断や恋愛診断など、一度はやったことがある方も多いのではないでしょうか？これらは総じて診断コンテンツと呼ばれています。診断コンテンツとは、いくつかの質問に対するユーザーの回答に応じて、診断結果が表示されるユーザー参加型Webコンテンツです。消費行動の変化や自己理解への関心の高まりが、診断が流行る理由として考えられるでしょう。また、昨今では、サービス訴求の戦略の1つとして、診断コンテンツをマーケティングに取り入れる会社も増えています。診断が流行る理由やマーケティングへの活用事例を詳しく見ていきましょう。
- 診断が流行る理由を知りたい方
- 診断を活用し自社の商品・サービスを訴求したい企業様
- 診断の取り入れ方にお悩みのマーケティング担当者様
診断コンテンツはなぜ人気があるのか？
診断コンテンツが人気な理由は、それまで気付かなかった自分の傾向を発見する楽しさや安心感にあるといえるでしょう。自分を理解したいという気持ちや承認欲求、自己顕示欲は、多くの人が持っているものです。診断コンテンツは、これらの欲求を満たしてくれる要素を持っています。
たとえば、自分の性格がよく分からない、自分に似合うものが分からないという人は多いでしょう。そのようなとき、他者から「あなたはこういう性格特性があるようです」「こういう色が似合うと思います」と診断してもらうことで、新たな自分の一面を発見できます。これが、自分の傾向を発見したり、自分が集団のなかで分類される安心感につながったりするのです。また、ゲーム感覚で楽しみながらできるのも、診断コンテンツが人気な理由の1つでしょう。
診断はなぜ流行る？理由3つ
診断が流行る理由は大きく3つあります。
- 消費行動が変化したため
- 以前より自己理解への関心が高まっているため
- Webで気軽に診断できるコンテンツが増えたため
昨今では、エンタメとして診断が流行るだけでなく、政府が診断コンテンツを取り入れている事例もあります。たとえば、2022年に文部科学省は、情報モラルに関する取り組みとして「情報モラル学習サイト」を開設しました。このサイトでは、診断が活用されており、小学生から高校生までの児童・学生が楽しく情報モラルについて学習できるよう工夫がなされています。
診断が流行る理由について、1つずつ見ていきましょう。
消費行動が変化したため
インターネットやSNSの普及により、消費行動の場は店舗中心からECの併用へと変化しています。ネット上の商品紹介ページや口コミのチェックだけで、商品を購入するユーザーが増えてきたのです。この傾向は、新型コロナウイルス感染症の影響で加速しました。実際に、消費者庁は「令和3年版消費者白書」※において、「多くの年齢層でインターネットでの買物の利用頻度が増加しつつある」と発表しました。
そのような変化のなかで、店舗に行って商品を確かめずとも自分に合う商品を知りたい、という希望を叶えてくれるのが、診断コンテンツです。診断コンテンツは自分に合う商品・サービスをおすすめしてくれるため、購入を後押しする役割を担っているともいえるでしょう。
以前より自己理解への関心が高まっているため
昨今、自己理解を求められる機会が増え、自己の内面に対する関心が以前より高まっているのも、診断コンテンツが流行る理由の1つです。自己理解を求められる機会とは、推薦入試枠拡大に伴う自己PRや、就職活動における性格適性検査などが挙げられます。進学後・入社後のミスマッチを防ぎ、より自校・自社に適した人材を獲得するための審査の一環です。
また、企業では従業員一人ひとりの傾向を分析し、人材を適切に配置したり、従業員のエンゲージメント向上を図ったりするようになりました。個々の性格・傾向を重視する審査や組織構築が行われるようになり、自己理解を深める必要性が高まったと考えられます。
上記のように自己理解を求められるようになったことで、性格診断のような診断コンテンツを自己分析に役立てる人が多くなったと考えられます。
Webで気軽に診断できるコンテンツが増えたため
診断コンテンツの手軽さも、診断が流行る理由の1つです。ネットワークの発達やスマートフォンの普及によって、以前はマスメディアや本で紹介されていた診断が手軽に行えるようになりました。ユーザーがどこにいても気軽に参加でき、診断結果もすぐに得られるため、暇つぶしや娯楽としても楽しめる魅力もあります。
なお、診断の流行を受け、自社サービスの訴求手段の1つとして診断コンテンツをマーケティングに取り入れる企業も増えています。診断コンテンツを上手に活用すれば、Web上でもユーザーと密なコミュニケーションを行うことが可能です。
診断をマーケティングに活用するメリットについて、次で紹介します。
診断がマーケティング手法としても流行る理由
診断は企業のマーケティング手法としても流行っています。診断をマーケティングに活用する理由は、大きく4つのメリットがあるためです。
- 双方向のコミュニケーションによりエンゲージメントを高められるから
- ユーザーに最適な商品・サービスをレコメンドできるから
- SNSでの拡散が狙えるから
- ユーザーの購買意欲を高められるから
以下で詳しく見ていきましょう。
なお、株式会社ファン・マーケティングでは、企業様がマーケティング手法として診断コンテンツを取り入れるお手伝いをしています。診断コンテンツの活用をお考えの際は、ぜひご相談ください。
双方向のコミュニケーションによりエンゲージメントを高められるから
診断コンテンツは、企業からの質問に対してユーザーが選択と回答を繰り返す形式をとります。そのため、対面でなくともWeb上で双方向の密なコミュニケーションが実現可能です。加えて、回答を繰り返す過程で自己理解やサービス理解が深まるため、エンゲージメントの向上にもつながります。
ユーザーに最適な商品・サービスをレコメンドできるから
ユーザーの診断結果に合わせた商品・サービスをレコメンドできるのも、診断コンテンツが企業のマーケティングとして流行る理由です。ユーザーの属性・嗜好に沿っているため納得感を持って購入してもらいやすいといった点がメリットといえます。特に、商品やサービスのラインナップが多い企業におすすめです。
また、診断コンテンツはゲーム感覚で行えるのも魅力です。回答の過程が楽しく、かつ自分だけの診断結果が表示されるため、レコメンドする商品・サービスがユーザーの記憶に残りやすくなります。
SNSでの拡散が狙えるから
診断コンテンツは、Web上で気軽に行えるゆえにその結果をシェアしてもらいやすく、SNSでの拡散が狙えることが特徴です。診断を通してユーザーの診断結果を知りたいという「探求欲求」と、診断結果をシェアしたいという「表現欲求」を刺激します。よって、SNSによる自発的なシェアを促すことができ、商品・サービスの認知拡大や集客、口コミの獲得につながるのです。これはマーケターにとって大きなメリットといえます。
また、SNSで拡散されることで、その商品やサービスを知らない非認知層にも存在を知ってもらうきっかけになります。
ユーザーの購買意欲を高められるから
一人ひとりの属性や嗜好にもとづいて、情報や商品・サービスを提供する手法をパーソナライズといいます。診断コンテンツはまさにパーソナライズに特化しており、マーケティングでも施策として流行っているのです。診断コンテンツの診断結果は不特定多数に向けたものではなく、そのユーザーだけの結果が表示できます。よって特別感を演出でき、表示された商品・サービスに対するユーザーの購買意欲を促進することが可能です。
また、質問に対しての回答を繰り返すことで、その商品・サービスに至るまでの過程に納得感を持たせられます。よって、診断コンテンツには商品・サービスに対するユーザーの興味関心や満足度を高める効果があるといえるでしょう。
上記で紹介したように、診断コンテンツをマーケティングに取り入れるメリットは豊富です。診断が流行っている今、自社のマーケティングに診断コンテンツを活用し、商品やサービスの訴求に役立ててみませんか？
株式会社ファン・マーケティングでは、人材・美容・住宅機器・保険・エンタメなどさまざまな分野で制作実績がございます。完全オリジナルで、貴社だけの診断コンテンツをご提供します。企画・設計からリリース後の分析までトータルサポートが可能です。診断コンテンツの活用をお考えの企業様は、ぜひ株式会社ファン・マーケティングにご相談ください。
今流行りの診断コンテンツ3つ
今流行している診断コンテンツを3つ紹介します。
- 性格診断
- パーソナルカラー診断
- 骨格診断
1つずつ詳しく説明します。
性格診断
昔から根強い人気を誇る性格診断。最近では、100問ほどの質問に対する回答結果をもとに、性格を十数種類に分類する診断も登場しており、若い世代を中心に流行しています。自分と似た性格タイプや正反対のタイプ、適職など、自分の傾向を詳細に診断してくれることが人気の理由です。
パーソナルカラー診断
パーソナルカラー診断とは、肌や目の色などの外見的特徴から、その人に似合う色を導き出す診断です。似合う服やアクセサリー、化粧品、髪色選びに役立てられるため、アパレルや化粧品業界で多く活用され、女性を中心に人気が高まっています。
骨格診断
骨格診断とは、身体のラインや質感から骨格タイプを導き出す診断です。どのような形の服や着こなしが似合うのかが分かり、ファッションに興味関心がある女性を中心に流行しています。
企業のマーケティングでも、こうした診断を自社オリジナルのロジック・結果でつくるケースが増えています。株式会社ファン・マーケティングでは、企業様のそれぞれの特徴や商品、サービスに合わせた診断コンテンツ制作のご支援を得意としています。ぜひご相談ください。
診断コンテンツはプロに依頼するのがおすすめ
診断は集客力や購買意欲の向上に効果的で、マーケティングに取り入れるメリットが豊富なコンテンツです。しかし、診断コンテンツは幅広い分野に応用可能な一方で、納得感のある内容を制作するのは簡単ではありません。制作の過程で、診断コンテンツに関する専門的な知識や、デザイン・プログラミングの技術が必要になる場合があるためです。診断コンテンツの制作は、プロに依頼するとよいでしょう。依頼する会社の選び方は、以下の観点を参考にしてください。
- オリジナリティがあるか
- 幅広い分野に対応しているか
- サポート体制が整っているか
- 専門家に監修してもらえるか
診断コンテンツが流行っているからこそ、他社とは異なる独自性が大切です。あらゆる場面で診断が活用されている今、ユーザ－も診断コンテンツに慣れてきているため、オリジナリティがなければ興味を持ってもらえない可能性があります。自社ならではの診断コンテンツを制作できるかどうか確認しましょう。
また、自社が扱っている商品・サービスの分野に対応できる会社に依頼しましょう。これまでの実績や取扱事例をもとに、対応分野の柔軟性を確認しておくことが必要です。専門家に監修してもらえる制作会社だと、より納得感があり、信頼性や密度の高い内容の診断コンテンツが制作できます。
診断コンテンツの活用が初めての場合は、企画からリリース後の分析まで対応できる制作会社に依頼するとよいでしょう。一貫してサポートしてもらえるため安心です。また、診断コンテンツを制作会社に依頼する際は、かかる費用や予算を把握しておくことも欠かせません。診断コンテンツの費用相場について、詳しくは以下の記事をご覧ください。
株式会社ファン・マーケティングの診断コンテンツ制作事例
以下で、株式会社ファン・マーケティングで制作した診断コンテンツをもとに、活用事例を紹介します。
「クリエイティブ力診断」アドビ株式会社様
事例詳細：https://f-marketing.jp/works/01/
診断コンテンツを通じて、ユーザーのクリエイティブのタイプを診断するコンテンツを制作！
「フォントのわたし診断」アドビ株式会社様
事例詳細：https://f-marketing.jp/works/02/
ユーザーの性格に合ったフォントを診断！
よくある質問
診断コンテンツに関するよくある質問を紹介します。
日本人が診断好きといわれる理由は何ですか？
日本人が診断好きといわれる理由としては、他者からの評価を重視する国民性が挙げられるでしょう。日本人は「和」という集団の調和、協調性を重んじる考え方が強いとされます。よって、自分がどのように見られているのかが分かり、集団のなかで位置付けをしてもらえる診断は日本人と相性がよいと考えられます。
作り方は？
診断コンテンツの制作手順は、以下の通りです。
- 企画
- テキスト作成
- ロジック作成
- デザイン作成
- プログラム構築
診断コンテンツの制作は一見簡単に感じるかもしれません。しかし実際には、専門的な知識が必要とされる場面が多くあるため、質の高い診断コンテンツの制作は難しいものです。納得感のある診断コンテンツを制作したい場合は、制作会社に依頼しましょう。
ロジックとは何ですか？
診断コンテンツにおけるロジックとは、ユーザーの回答にもとづき診断結果を導き出すための手段です。診断コンテンツでよく使用されるロジックは、大きく5つあります。
- フローチャート式
- 得点形式
- 一問一画面形式
- チェックシート形式
- ステップ形式
ロジックにはそれぞれ特徴があります。たとえば、一問一画面形式はテンポよく答えられるため離脱率が低くなります。また、ステップ形式は回答によって次の問いが変わるため、精度の高い診断結果の提示が可能です。訴求したい商品・サービスに合わせて、ぴったりなロジックを選びましょう。
診断コンテンツの制作は株式会社ファン・マーケティングにお任せを！
消費行動の変化や自己理解への関心の高まりによって、今流行している診断コンテンツ。マーケティング手法としても非常に有効であり、活用することで集客や購買意欲の促進が期待できます。自社の商品・サービスを認知拡大したい、訴求したいという企業様は、自社のマーケティングに診断を取り入れてみるのはいかがでしょうか？
株式会社ファン・マーケティングでは、診断コンテンツの制作を企画からリリース、分析まで一貫してサポートしています。また、人材・美容・住宅機器・保険・エンタメなど、さまざまな分野のご依頼にも対応が可能です。
診断コンテンツを活用して自社の商品・サービスを訴求したい企業様、興味はあるけれどマーケティングへの取り入れ方が分からないマーケティング担当者様は、ぜひ株式会社ファン・マーケティングにご相談ください。
※出典：消費者庁「令和3年版消費者白書」第2章「【特集】「新しい生活様式」における消費行動〜「消費判断のよりどころ」の変化〜」第2節
（最終確認日：2025年2月10日）
