食品メーカーのファンマーケティングとは?成功事例を基にファン育成法を解説
食品メーカーのファンマーケティングでは、実際に味を体験してもらったり、世界観を訴求することで味に没入してもらったりする手法があります。コモディティ化しやすい食品だからこそ、差別化のためにもファン育成を行うメリットがあります。ファンマーケティングに成功した事例と、支援実績のある株式会社ファン・マーケティングの事例について解説します。ぜひ自社で行うか支援を依頼するかの参考にしてください。
- 食品メーカーにおけるファンマーケティングを知りたい方
- ファンマーケティングを行いたい食品メーカー企業様
- 初めてのファンマーケティングでリスクを軽減させたい食品メーカー企業様
食品メーカーのファンマーケティングとは
食品メーカーにおけるファンマーケティングとは、日常的に繰り返し購入するなかで、顧客と強固な関係を築いていき、ファンを増やすことで市場を拡大させていくことです。ファンマーケティングには数多くの手法があるなかで、食品メーカーは、SNSでの情報発信やコミュニティサイトなどを活用して、ファンとの相互のコミュニケーションを図っている場合が多いです。
イベントの開催やコミュニティサイトでの情報収集などの相互のコミュニケーションにより、企業は新しいレシピや商品のアイデアをファンから得られます。ファンの意見を取り入れた新商品は、ブランドへの愛着を形成し長期的な関係を築くことにつながります。
また、新商品はリリース後も改善していくことで継続的な購買を促進します。公式SNSでの情報発信では、コメントをもとにリリース後の意見を取り入れられ、ファンの意見をもとに改善していくことでブランドへの愛着がさらに強化されていきます。
商品の数が増えることで似通ったものとなり、商品ごとの差異を消費者が認識できず特に理由もなく商品を選ぶ状態をコモディティ化といいます。食品業界はコモディティ化しやすいため、数多くの商品のなかから選んでもらうには差別化が重要です。ほかの商品との差別化を図ることで、選んでもらいやすいブランドになり、選ばれ続けることでブランドへの愛着が形成されていきます。
食品メーカーにおすすめのファンマーケティング施策3選
食品メーカーにおすすめのファンマーケティングは、SNS運用やユーザーコミュニティ、ファンイベントなどが挙げられます。これらの施策の効果として、SNS運用ではファンとの日常的な接点ができ、ユーザーコミュニティやファンイベントでは新規ファンの獲得が期待できます。
SNS運用
食品メーカーのファンマーケティングにおいて、日常的に露出し、双方向のコミュニケーションが取れるSNS運用は効果的といえます。近年SNSを見ることは日常の一部になっている人が多く、そのなかで企業の投稿があれば自然と目に入るでしょう。このように自然な接点を作りやすいSNSは、長期的な顧客となってもらうために、継続的な接点を持つことが大切なファンマーケティングにおいて有効です。
特に食品は日々の購買頻度が高く、「お腹が空いた」「今日は〇〇が食べたい気分」などの突発的なニーズに対応する必要があります。そのため、日常でいかに接点を増やし、想起されやすくなれるかが大切です。日常で自然と目にするというSNSの特性を生かすことで、効果的にファンマーケティングが行えるでしょう。
また、SNSでは双方向のコミュニケーションが行えます。双方向とは、コメントやいいね、DMを通して企業とユーザーがつながれることを指します。個別の会員登録が必要な会員サイトとは異なり、SNSアカウントさえあれば企業とつながれる点も魅力です。
コメントは、ユーザー自身が感じたことを発信するUGCに含まれます。UGCは自身で発信するため、ブランドへのロイヤリティを高めます。さらに、ユーザー発信の情報は企業発信の情報よりも信頼性が高く共感も生むため、ユーザーにコメントや拡散をしてもらうことで、した人も見た人もロイヤリティが高まる循環が生まれます。
SNSを用いたファンマーケティングを詳しく知りたい方は、下記ウェビナーレポートもぜひご参考にしてください。
ユーザーコミュニティ
ユーザーコミュニティのサイトを運営すれば、企業と消費者の双方向のコミュニケーションに加え、ファン同士のコミュニケーションも促進され、ファンのつながりが強固になっていきます。
ファン同士のつながりが強固になっていくメリットとして、ユーザーコミュニティのサイトが活発になり、情報共有が盛んになることが挙げられます。その情報から企業は新商品のヒントを得たり、消費者のニーズに沿った企業コラボが実施できたりします。また、消費者はファンから共感を得られたり、既存の商品の新たな楽しみ方を発見できたりすることで、飽きずにブランドへの愛着を深められるでしょう。
食品は購入した後に、何と組み合わせるかや、どのように調理するかによって無限に楽しみ方が広がるため、ファン同士の情報共有によって商品の可能性を拡大し続けてもらうことが重要です。自分の考えた調理法や食べ方がファン仲間から共感を得たり、反響があったりするとファンはうれしいため、積極的にアイデアを共有することが考えられます。活発なユーザーコミュニティは注目を集め、新規顧客の獲得にもつながるでしょう。
ファンイベント
ファンイベントは、体験を通じて強固なブランドへの愛着を形成するため、ファン育成において効果的です。ファンイベントの開催の代表的なものには、工場見学イベントが挙げられます。製造工程を見せることで、信頼を生むストーリーテリングの役割を果たし、このブランドを応援したいというブランドへの深い愛着を参加者に抱かせます。さらに、出来立ての商品や販売されていない商品など、工場見学でしか得られない特典があると、特別感が演出でき、次回イベントへの参加意欲を創出できるでしょう。
また、新商品の開発段階で試食会のようなファンイベントを開催することで、ファンの意見を取り入れた商品開発ができ、ファンもブランドの仲間であると発信できます。自分が商品開発に携わったとなれば愛着が形成され、思いのこもった強い愛着となるでしょう。
さらに、イベント会場に写真撮影スポットを設置することでSNSでの拡散を促すのもポイントです。イベント参加者がイベントの楽しい様子を投稿することで、フォロワーに拡散されていきイベントの認知が広がります。イベントの認知が広がれば次回は参加したいと考える消費者も増え、ファンの増大へとつながる可能性があります。既存のファンに拡散してもらうことで、効率的に新規ファンを獲得できます。
ファンイベントは、ブランドへの愛着をイベント開催の前後で終わらせないことが重要です。イベント参加者には、次回イベントへ優先的に参加する権利を付与したり、参加者に向けてSNSで継続的に情報を発信したりなど、長期的な関係を築くための工夫が必要です。

【自社事例】株式会社ファン・マーケティングのポテサラ診断
株式会社ファン・マーケティングは、サラダ・惣菜等の製造販売を行うデリア食品株式会社様の「おすすめのキャラとポテトサラダがわかる!ポテサラ診断」の企画制作をご支援しました。内容は、今観たい映画や休日の過ごし方などの質問に答えていくことで、ポテサラちゃんというキャラクターと共にあなたにおすすめのポテトサラダが提案されるというものです。
この施策の狙いは、診断コンテンツの提供する体験価値を通して、製造ブランドに目を向けさせることでした。その背景には、ポテトサラダ自体の認知度の高さに比べ、製造ブランドが意識されないという課題がありました。課題解決のために、施策のなかではファンが楽しめる体験価値の設計として、店頭のPOPや商品に二次元コードを設置し、サイト訪問を促したり、隠れキャラを設定することでサイトへの再訪を促したりなどの工夫がなされています。
診断コンテンツはそのわくわく感から興味を惹かれる人が多いため、既存顧客を超えて新規顧客にもアプローチしやすいです。さらにサイトへの動線設計や一度で終わらせない工夫を加えることで、より効果的な診断コンテンツとなります。
株式会社ファン・マーケティングではほかにも多数の事例を取りそろえています。ご相談前にぜひ一度ご覧になり、施策案の参考にしてください。
食品メーカーのファンマーケティング成功事例
ここからは誰もが知っている有名食品メーカーを例に、食品業界におけるファンマーケティングの成功事例をご紹介します。
企業 | 施策 |
カルビー株式会社 | SNSを活用した周年記念キャンペーン |
サントリーホールディングス | 公式LINEアカウントでの限定キャンペーン |
株式会社湖池屋 | 公式Xを活用した新商品の展開 |
それぞれのやり方でファンマーケティングに成功しているため、以下でそれぞれ詳しく解説します。
カルビーのファンマーケティング
カルビーでは、2025年10月にじゃがりこ発売30周年を記念して、公式SNSを横断するキャンペーンを行った事例をご紹介します。このキャンペーンでは、定番商品の30周年記念カップを発売したり、食べてみたい味とまた食べたい味で投票をとりファンと商品の共創を行ったりなどをしました。
これは、復刻商品や商品の共創、ファンが喜ぶコンテンツを盛り込んだファンブックにより、既存のファンのロイヤリティをより強固にした事例です。また、コミュニティサイトへの新メンバーの募集や、多くの人の興味を引く意外なコラボレーションによって、新規顧客へのアプローチも同時に行っています。
公式SNSの横断という目を引く大規模なキャンペーンであることや、その規模感を生かして既存と新規の両顧客にアプローチできる豊富なコンテンツの盛り込みなどから、優れたファンマーケティング事例であるといえるでしょう。
サントリーのファンマーケティング
サントリーでは、「サントリー」と「おとなサントリー」の2つの公式LINEアカウントを持つことで、より顧客に寄り添った情報を発信しファン育成を行っている事例をご紹介します。おとなサントリーのアカウントではお酒にかかわる、大人ファンに有益な情報を発信しています。アカウントの友だち登録者は2,000万人を超え、国内企業のLINE公式アカウントとしては有数の規模となっています。
また、LINEに登録している人限定のキャンペーンの開催を行うことで、ファンに特別感を抱かせています。限定のジョッキを販売したり、長年の感謝を表現するためにドリンクが当たるキャンペーンの第2弾を開催したりなど、継続的な関係の構築を図っています。
公式アカウントを分けることで、よりパーソナルに必要な情報を届けられることに加え、登録者限定のキャンペーンを数多く展開している点で優れたファンマーケティングであるといえるでしょう。さらにサントリーは、Xでの消費者の実体験を基にした動画広告において、多くの共感を得ています。これらから、ターゲティングを行い深くファン化を行うのに、優れた施策を展開している企業であることが分かります。
湖池屋のファンマーケティング
湖池屋では、2025年にXを活用した、新商品が当たる応募キャンペーンを行った事例をご紹介します。このキャンペーンは、公式Xをフォローしリポストするだけでなく、新商品を食べたいシーンを返信することで応募が完了するというものでした。これにより、食べたいシーンを想像させることで購買意欲を高めるだけでなく、ファン同士のコミュニケーションも活性化されました。
リポストを条件とすることで、ファンを起点に情報が拡散されていき、新規顧客にまで情報が届くことが見込めます。さらに、食べたいシーンの返信を条件とすることで、企業は新商品の訴求方法のヒントにできます。つまり、効率的に情報の拡散を図り、消費者とのコミュニケーションを試みているキャンペーンであり、優れたファンマーケティングであるといえます。
食品メーカーがファンマーケティングを実施するときの注意点
ファンマーケティングを実施するうえでの注意点として、一時的なキャンペーンで興味を持ったファンは、高い話題性に興味を持ち、ブランド自体に興味を持ったわけではない短期的なファンである可能性があることが挙げられます。
食品業界では特に、季節限定の味だから買ってみたり、珍しい味で話題になっていたから買ってみたりといった行動が考えられます。しかし、これらの顧客は限定商品以外の定番商品を今後も購入し続けてくれるか分かりません。そこで、季節や周年限定の商品を定期的に販売することで興味を引き続けることが重要です。
また、シリーズ展開することで定番商品にも改めて興味を持ってもらい、美味しさを再認識してもらう方法も有効でしょう。このようにして、継続的な関係の本物のファンになってもらうのがポイントです。
ファンを育成し、継続的な顧客である強いロイヤリティを持つファンにしていく、ファンマーケティングの施策を展開していくには、まずファンとの接点を設けることが重要です。ファンとの接点をつくることで、ファン化のきっかけとなります。ファンとの接点として、診断コンテンツが施策の1つとして挙げられます。診断コンテンツは、サイト訪問者をワクワクさせながら購入に誘導できるため、すでに興味関心を抱いてくれている見込み顧客へのナーチャリングや新規顧客の興味を惹くのに効果的です。
経験が少なく、ファンマーケティングの実施に不安がある場合は、プロに相談するのがおすすめです。株式会社ファン・マーケティングでは多数の成功実績をもとに企業をサポートします。ファンマーケティングを行いたいけど踏み出せないという方は、ぜひ一度ご相談ください。

食品メーカーのファンマーケティングのご相談なら株式会社ファン・マーケティングへ!
ファンマーケティングは一時的な好感を得るのではなく、継続的な関係を構築し本物のファンになってもらうことが重要です。特に食品メーカーにおいては、コモディティ化の波から抜け出すために、強固なブランドロイヤリティを抱いてもらう必要があります。
しかし、ファンマーケティングの手法は多く存在し何が自社に合っているかわからない、何から手を付けてよいか分からないという方も多いでしょう。そのようなときは外注するのも方法の1つです。株式会社ファン・マーケティングでは、企業のファンマーケティングを支援しています。ファンマーケティングを詳しく知りたい方、ファンマーケティングを取り入れたい方はぜひご相談ください。